パソコラ・スマコラ(PC・スマホに関するコラム集)

 
製本手順 2004/05/29
 我が執筆本「LOMBOK ひとり旅」の第一次の配布が終了し、製本の仕組みを問 い合わせるメールが相次いでいるので、コラムにしてみました。本来、「パソコン・コ ラム」とは関係ない内容なのですが、とりあえずはパソコン抜きでは制作が不可能 なので、このコーナーに掲載してみました。尚、パソコンの分野で活躍したソフトと ハードは「一太郎」と「エプソン・インクジェットプリンタ」のみです。
 
 手順1) A4サイズの用紙を2分割することから制作の始まりです。今回は「エプ ソン・両面上質普通紙」を使用しました。「キャノン・画彩」シリーズでもOKです。


 手順2) 約2時間かけて、両面・114ページを印刷。A4を2分割したために、用紙 は横目になっています。因みに通常、市販の書物は縦目が常識です。この方が開 きやすく、全体の体裁も良いのですが、個人での製本ではこの手の用紙は入手が 不可能でした。


 手順3) 端を揃えます。今回は腹合わせ。つまり、開く方を揃えます。背合わせ の方が簡単ですが、分割用紙なので、見栄えが最悪になってしまいます。万力(製 本専用)に挟んで、ノコギリとヤスリで傷を付けます。この作業を怠ると、バラバラ紙 が抜けて、落丁の原因になります。接着は木工用のボンドのみ。色々と他の接着 剤を試しましたが、乾燥後に透明になるこの手のタイプが一番でした。ボンドは100 円ショップで購入した物です。


 手順4) 表紙を印刷します。表紙の見栄えこそ命ですから、印刷も「最良」のモー ド設定にします。経費を節約して、色つきの厚紙を使いましたが、見栄えが悪いの で、今回はレザック紙を用いました。背の部分の面積分が、A4サイズだと不足する ので、見栄えも悪く、経費も余計にかかりますが、裏表紙は別紙で張り合わせまし た。ちなみにレザック紙A4サイズ・2枚で120円のコストがかかります。「製本万力 機」のオマケに付いてきた、「表紙折り曲げコンパス」で、背の折り曲げ線を付けま す。


 手順)5 中身と表紙をボンドで接着し、余分な表紙をカットして完成です。印刷開 始からボンドが乾くまで、約4時間を要しまた。


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