パソコラ・スマコラ(PC・スマホに関するコラム集)

 
恐るべし、コンピューター・ウイルス 2004/02/01
 狂牛病、SARS、鶏インフルエンザと新種の生物ウイルスがまん延する中、コンピ ューター・ウイルスへの関心・話題がおろそかになりがちです。
 そんな油断もあってか、我がPCがウイルスに感染してしまいました。2004年1月 30日、午後8時半頃のことです。いつものようにメールをチェック。この日は150通 ほどのメールが国内外から配信されていました。
 私ごとではありますが、昨今、ある外国の友人からのメールを心待ちにしていたと いう舞台が、その後に悲劇をもたらしました。その友人のメール・ドメインは 「Yahoo」。我がメル友の範囲内で、この「Yahoo」を持つのは唯一ということもあっ て、ネーム・アドレスこそ違うものの、とりあえずチェックしました。件名は「Hello」、と ころが本文は一切ありません。なにやらクリップのアイコンが添付されていて、とり あえずクリック。この時は、まさかウイルス・ソフトとは気付かず、「写真画像でも送 ってきたのかな。キザな奴め。」くらいにしか考えていませんでした。
 ウイルス・ソフトが立ち上がると、ダイヤルアップで接続している間中、メールを発 信し続けました。送信トレイには残らないので、誰宛に発信されたかは未だに確認 できません。
 恐れていた2次感染の報告が我が携帯にメールされたのは翌日の午前のこと。 「私からのメールが来たが、ウイルス・チェック機能が働いて消去された。ウイルス の名は”W32/MyDoom-A”みたいだよ。」というものだった。
 ウイルス名が解明されれば、攻撃が出来るかも知れない。とりあえず、「シマンテ ック」にアクセスして、駆除ソフトを試してみた。その後、我がPCには何の異常も見 られない。だが、ウイルスは一度進入すれば、完全に駆除することは不可能とのこ と。いつか破壊活動が再開される恐れは回避されない。以下、「W32/MyDoom-A」 の特徴を挙げてみます。「2月2日にsco.comドメインに対してサービス拒否攻撃を 開始する」と、いうことなので、様子を見させてもらいます。ただ単に、個人のPCを 破壊することが目的ではなく、「sco.comドメイン」に恨みを持つハッカーの仕打ち的 な攻撃が目的のウイルスのようです。尚、我がPCには似たような(件名、本文な し、添付ファイルのサイズ:22,258 バイト )のメールが1日平均で5通ほど届いてい ることが分かりました。心当たりのないメールは開かないのは当然ですが、友人・ 知人からのメール・アドレスからのものは100%開いてしまいます。今後は添付ファ イルの拡張子とサイズには気を付けたいと思います。これまでに何回かウイルスに よる不調を体験しましたが、今回ほど感染源が明らかなものはありませんでした。
 今回は自分のあさはかな行動により、アクセス者に多大な迷惑を掛けたことをお 詫びすると共に、情報がありましたらご一報下さいますようお願い致します。

◆件名:次の中からランダムに選択されます
 ・Server Report
 ・Mail Delivery System
 ・status
 ・hello
 ・HELLO
 ・Hi
 ・test
 ・Test
 ・Mail Transaction Failed
 ・Server Request
 ・Error 

◆添付ファイル:添付ファイル名はランダムに生成されます
 (拡張子は、.pif、.scr、.exe、.cmd、.bat、.zip の何れか) 

◆添付ファイルのサイズ:22,258 バイト 

◆感染した場合:
 ウイルスはリモートアクセスが可能なことを示すTCPポート3127-3198番を開き、 待機します。

 自身の SMTP エンジンを利用して電子メールの送信を試みます。電子メールを 送信するために、受取人のメールサーバのルックアップを実施します。上手く動作 しない場合、ローカルのメールサーバを使用します。

 2月2日以降で最初にシステムを起動させた時点で、大量メール送信ウイルスか らsco.comドメインに対してサービス拒否攻撃を開始するウイルスへと行動を変えま す。

 このサービス拒否攻撃は2月12日以降で最初にシステムを起動させた時にシステ ムをストップさせ、その後ウイルスは引き続きTCPポート3127の聴取のみを行うよう になります。

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