パソコラ・スマコラ(PC・スマホに関するコラム集)
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2003年10月13日現在、私はデジカメを信用していない。今後、近い未来にかけて
もこの方針は貫くつもりだった。が、昨今の光化学(カメラ)・メーカーの宣伝用広告
を見れば、そのほとんどが一眼デジタル・カメラが対象。
現像に出して、焼き増ししてと、この手間が現代人には不評のようである。そし
て、何よりもの原因はプリンターの進化。家庭でのプリントが手軽に、かつ満足に
出来れば、もはや街中の「D・P・E」なんかは必要としない。
フイルム式のカメラの進化も天井まで行ってしまった。これ以上の性能の向上は
無理。ならば、「デジタル分野で研究の成果を競おうではないか」。各メーカーの思
惑が伺える時代の変遷でもある。
従来のフイルム・カメラでの撮影では、デジカメにはあり得ないリスクがあった。そ
れは、仕上がりまでは誰も知ることのできない「出来映え」の良し悪し。写真とは、
ある一瞬をとらえて、それを後に残すもの。つまり、記念写真や集合写真など、二
度と再現不可能な状況を創造できるモノだった。よって1ショットを通常は2枚から3
枚は余計に撮る。失敗したら最後、永遠にその場面は蘇らないからだ。いわゆるゴ
ルフで言えば「暫定球」みたいなモノである。
選挙の選挙区でいえば「一票の重み」。カメラでいえば「一枚の重み」だろうか。フ
イルムには「12枚撮り」「24枚撮り」「36枚撮り」の3種類がある。枚数の少ないフイ
ルムほど、早く現像・焼き増しに出せるが、その分失敗は許されない。だから、一
枚一枚に撮る方も、撮られる方も緊張を強いられる。
撮ったその場で「キャンセル」、そして撮り直し可能なデジタル・カメラ。これでは、
まるでパソコンではないか。
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